白髪染めが染まらない原因は？白髪が染まりやすくなる解決策を美容師が解説

昨今、白髪染めは美容院だけでなく自宅で簡単に染められるアイテムも増えて、気軽に使ってみようと手に取る方も多いはず。

今回の記事では、そのような状況が生じる可能性のある原因と、それを解決するためのポイントや対策について深掘りしていきます。

様々な原因で思い通り染まらないこともある白髪染めが染まらない原因・理由を知ることで、皆様の美容ライフがより豊かで満足度の高いものになるでしょう。

「白髪染めがうまく染まらず困っている…」という方は、是非この記事を参考にされてみてくださいね。

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白髪染めがうまく白髪が染まらない原因は？

自宅でセルフ白髪染めをする際に、白髪がうまく染まらない原因は主に5つあります。

髪質や髪の状態

髪質や髪の状態は、白髪染めの結果に大きく影響します。

「髪が乾燥している状態」では、髪の外部が乾燥によって保護膜がダメージを受け、髪の内部への染料の浸透が難しくなります。

また「髪が傷んでいる状態」も染まりにくさの理由の1つ。

特に熱や化学物質によるダメージを受けた髪は、表面が荒れて不均一に。

この不均一な表面を持つ髪では、染料の吸収が均等に行われず、一部の白髪が染まらないといった問題が生じることがあります。

乾燥やダメージを防ぐためのヘアケアを行い健康的な髪の状態を保つことが、白髪染めの効果を最大限に引き出すための重要なステップと言えるでしょう。

髪に汚れがついている

白髪染めをうまく機能させるためには、髪の清潔さが非常に重要なんです。

髪の表面に汚れや余分なオイルがついていると、染料が髪に適切に浸透しない可能性があります。

白髪染めを行う前には、髪をきちんと洗い汚れを落とした状態にすることが大切です。

ただし洗髪後すぐに染めるのではなく、髪が完全に乾いた状態で染めることがおすすめ。

なぜなら濡れた髪は色素を吸収しにくく、白髪染めの結果が不均一になる可能性があるからです。

さらに、髪にコンディショナーやヘアトリートメントを使用した後に白髪染めを行う場合は、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流すことも重要なポイント。

トリートメントやコンディショナーを十分に洗い流せていないと、髪の表面に膜を形成し、染料の浸透を阻害する可能性があるので注意してくださいね。

塗布する量が少なすぎる

うまく白髪を染めるには、薬剤が十分に髪に塗布されていることも重要なポイントです。

白髪染めの量が少なすぎると染料が髪のすべての部分に均等に行き渡らず、一部の白髪が染まらないという問題が生じる可能性があります。

また、塗布する際には髪の根元から先端に向かって丁寧に塗り広げ、髪全体に均等に染料が行き渡るよう心がけましょう。

これにより、白髪染めが全体的に髪に浸透し白髪をきちんと染めることができますよ。

もし「自分に適切な量がわからない…」という方は一度プロの美容師に相談することもおすすめ。

お客様でも「もったいないから」と塗布する量が少なすぎて、染まりがムラになってしまっている人も多いので、一度適切な塗布量など説明を受けるとわかりやすいですよ。

塗布する時間が長い

「失敗しないように慎重に…」と白髪染めを塗布する作業時間が長引いてしまうと、白髪が完全に染まらない・色ムラが発生するなどの問題が起こる場合も。

白髪染めの塗布作業が長時間にわたると、最初に塗布した部分の染料が早く髪に反応し始める一方で、後から塗布した部分の反応が遅れるため髪全体の色が均一にならない可能性があります。

また、自宅で白髪染めを行う際には、手際よく作業を進めるための適切な道具（例えば、専用のブラシやボウル）を用意すると良いでしょう。

特に長い髪や分厚い髪を持つ方、または大量の白髪をカバーする必要がある方は、まずは全体をプロの美容師に染めてもらうことも一つの選択肢です。

放置時間が短い

白髪染めの放置時間が短すぎると、染料が十分に髪の内部に浸透・定着する時間が足りず、白髪が完全に染まらないという問題が生じる可能性があります。

特に白髪は普通の髪よりも毛鱗片が密着し硬質なので、染料が浸透しにくい性質があるんです。

これを避けるためには製品の指示をよく読み、推奨される塗布時間を守ることが大切です。

また塗布時間を確保するため作業開始前に必要な準備を整え、中断することなく作業を進められる環境を整えることも重要です。

染める部分が均一になるよう白髪染めを髪全体に均等に塗布し、そして十分な時間放置することで、均一で美しい色合いの白髪染めを実現することができますよ。

美容院で白髪が染まらない理由は？

「せっかく美容院で白髪を染めたのにうまく染まらなかった…」という経験がある方も、いらっしゃるのではないでしょうか？

美容院で白髪が染まらない原因と対策について、解説していきます！

明るい色味を選択している

美容院で白髪染めを行う際に明るい色味を選択した場合、期待した通りの色味に染まらない場合も。

白髪は色素がなく透明感があるので、明るい色を選ぶと白髪部分はその明るさを直接反映し、期待した色よりも明るく色落ちしやすくなることがあります。

また、白髪は通常の髪よりもコシがあり、色素がないために染料の浸透が難しいという特性も…。

したがって明るい色の染料は、白髪に対して十分な色付けが難しく、白髪が透けて見えることがあるんです。

これらの問題を解決するためには、白髪に対する染め方を見直すことが有効です。

例えば、より暗めの色味を選んで白髪をしっかりとカバーし、その上からハイライトやグラデーションといった技術を用いて明るい色味を加える方法などがあります。

また美容師と相談し、あなたの髪の状態や希望する色味、そして白髪の量や位置に合わせた最適な染め方を提案してもらうことも重要です。

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美容師の技術不足

白髪染めは専門的な技術・適切な知識と経験が必要なため、美容師の技術不足が原因でうまく染まらなかったというケースも。

これらの誤りが原因で、色ムラや白髪の部分が完全に染まらないといった問題を引き起こす可能性も…。

技術や経験は美容師によって全く異なるため、失敗されないためにも事前に口コミやレビューをチェックし白髪染めに定評がある美容院を探すことが大切です。

また、自分の期待や希望を明確に伝えることも重要です。

あなたの髪の状態や白髪の量、そして希望する色や仕上がりについて具体的に話すことも、美容院での白髪染めを失敗しないための方法の1つですよ。

自宅で白髪染めが染まらない悩みを解決！セルフで白髪が染まりやすくなる方法やコツを紹介

ここからはセルフで白髪染めをする際に、白髪が染まりやすくなる方法や白髪染めの選び方・うまく染めるコツを解説していきます！

「自宅で白髪染めがうまく染まらない」とお悩みの方は、参考にされてみてくださいね。

白髪の量や髪の長さで薬剤を選ぶ

髪の長さや白髪の量に合わせて、薬剤を選ぶのも失敗しない重要なポイントです。

また白髪が多く全体に広がっている場合は、全頭染めができる容量の多い白髪染めを選びましょう。

さらに長い髪には一般的に大量の染髪剤が必要となり、一方で短い髪では少ない量で済みます。

市販の白髪染めを使用する場合、髪の長い方や髪の量が多い方は同じ製品を2個使用するのがおすすめです。

また白髪が少なく部分的に現れている場合は、部分用の白髪染めがおすすめ。

無駄な使用を避けることができ、髪全体にダメージを与える必要なく白髪を染めることができますよ。

染髪剤が足りなくなり作業が中断されると髪の色が不均一になるリスクもあるため、必要であれば2つ以上のパッケージを用意することも重要です。

白髪をしっかり染めたい場合は暗めの色味を選ぶ

白髪は普通の髪よりも毛鱗片が密着していて硬質であるため、染料が浸透しにくい性質を持っています。

明るい白髪染め	白髪が多いと明るめに仕上がる 色落ちが早い
暗い白髪染め	白髪がしっかり染まる 色持ちもいい

なので明るい色の染料を使うと染料が十分に髪の内部に浸透せず、期待した色よりも明るく仕上がったり、色落ちしやすくなる可能性があるんです。

一方、暗めの色味を選ぶと色素がより強力なので、白髪に対するカバー力が高まります。

白髪部分にしっかりと色を定着させ、色落ちを防ぐこともできますよ。

また暗めの色味は色ムラが目立ちにくく、均一な色合いを得やすいというメリットも。

ただし、暗すぎる色味を選ぶと自然な見た目にならないこともあるため、自分の髪色や肌の色調、そして自分が望む色味とバランスを取ることが重要です。

白髪染めにはさまざまな色味の製品がありますので、自分に最適な色味を見つけることが大切となります。

白髪染めをする前は髪の汚れを落としておく

白髪染めをする前は髪の汚れを落としておくと、汚れや余分な油が染料の浸透を阻害することがなくなるので失敗しないためのコツの1つです。

一般的に、髪に付着した汚れや油（皮脂）は髪の表面に膜を作ります。

これは髪を乾燥やダメージから守る役割を果たしていますが、この膜が染髪剤の浸透を妨げ色素が髪の内部まで十分に行き渡らない原因となることがあります。

結果として、白髪が思ったように染まらない、または色落ちが早まる失敗に繋がってしまいます。

また髪の汚れや余分な油は染髪剤の均一な塗布を難しくするので、不均一な染まり方や色ムラを引き起こす可能性も。

そのため染髪前にシャンプーで髪を洗い、汚れや余分な油を取り除くことが大切です。

ただし染髪剤が皮膚に直接触れると刺激を感じることがあるため、染髪直前にシャンプーする際は、肌が過敏にならないよう注意が必要です。

薬剤は混ぜたら30分以内に使う

白髪染めの薬剤を混ぜた後は30分以内に髪に塗布していきましょう。

白髪染めの薬剤を混ぜた後、30分以内に使うことが推奨されるのは、白髪染めの薬剤の化学反応が混合後すぐに始まるためです。

この化学反応によって、白髪染めの薬剤は髪の色素に反応し、髪を染める能力を発揮します。

しかし混合後に時間が経つと、染髪剤の活性成分が時間とともに酸化し効果を失い始めるので反応は徐々に衰えていきます。

そのため薬剤を混ぜてから長時間放置した状態で使用すると、白髪がうまく染まらない・色がムラになる・期待した色と違うなどの問題が起きることも。

なるべくスピーディーに塗布できるよう、事前の準備や中断しないための薬剤の量を確保するなどの工夫が大切ですよ。

短い髪の毛・生え際・根元白髪はたっぷり塗布する

短い髪の毛・生え際・根元白髪を染める場合は、「白髪の量が少しだしもったいないから」と少量の薬剤で済まさずたっぷりと薬剤を塗布することが大切です。

短い髪は移動しやすく、しっかりと染髪剤を定着させるのが難しいため、通常より多めに染髪剤を塗布することで十分に色を定着させることができます。

また生え際は頭皮から直接生えてくる部分であり、新たに生えてきた白髪（根元白髪）が多く存在する場所です。

人目につきやすい部分なので、しっかりと量を使って染めることで全体の染髪が自然に見えるようになりますよ。

根元近くの新しい白髪はその他の部分に比べて髪の表面が固く、染髪剤の浸透が難しいとされています。

そのため、しっかりと染めるためには多めの染髪剤を塗布・クリームタイプの白髪染めを使用するなどの工夫が必要です。

放置時間を守る

自宅で白髪染めを行う際に放置時間を守ることが推奨される主な理由は、染髪剤の適切な効果を得るためと、髪や頭皮へのダメージを避けるためです。

放置時間が短すぎても長すぎても、以下のようなリスクがあります。

放置時間が短すぎる	・髪の内部まで染髪剤が十分に浸透しない ・白髪が思うように染まらない ・色ムラや思った色にならないなどのリスクも
放置時間が長すぎる	・髪や頭皮に過度な負担をかけてしまう ・乾燥やダメージを引き起こす可能性があある ・頭皮にかゆみや赤みなどの肌トラブルを引き起こすリスクも

染髪剤のパッケージに記載されている放置時間を守ることは、適切な染髪効果を得ると同時に、髪や頭皮を保護する上で重要な要素となります。

他の白髪染め製品で白髪が染まらない時の対処法（カラートリートメントやカラーシャンプー等）

白髪染めの薬剤ではなく、半永久染毛料（カラートリートメントやカラーシャンプー）を使っていて白髪が染まらない時の対処法について解説します。

白髪染めと併用もできて、ダメージをほぼ与えずに白髪を染められる便利アイテムなので、正しく使って白髪を綺麗に染めましょう！

白髪染めカラートリートメント（リンス）の対処法

白髪染めカラートリートメント(リンス)を使って白髪がうまく染まらなかった場合は、以下の方法を試してみてください。

①放置時間の延長	白髪染めのカラートリートメントの指示に従って使用しても十分に染まらない場合、放置時間を少し延長してみることが有効な場合があります。 *ただしあまり長く放置しすぎると、髪や頭皮にダメージを与える可能性があるため注意が必要です。
②塗布量の増加	塗布量を増やし均一に全体に行き渡るようにすることで、染まりやすくなります。
③色味の選び直し	白髪が染まりにくいと感じる場合は暗い色を選択するようにしましょう。

白髪染めカラートリートメント(リンス)は、使うほどに色が濃く着色していくアイテムなので全体の髪色に合わせて色の調整がしやすいところがメリットでもあります。

特に染まりにくい生え際や根元白髪にはたっぷり白髪染めカラートリートメントを塗布しましょう。

また明るい色味よりも暗い色味の方が白髪にしっかり着色する特徴があります。

白髪にしっかり色味を濃く入れていきたい方は暗めの色を選ぶのがおすすめです。

一度だけで結果を求めずに、少しずつ変更を加えて結果を見ることも大切ですよ。

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ヘナカラーの対処法

ヘナカラーを使って白髪がうまく染まらなかった場合は、以下の方法を試してみてください。

①放置時間の調整	白髪が十分に染まらない場合は放置時間を延長することを試してみる。 *ただし髪質や頭皮の状態によっては、長時間の放置が髪や頭皮にダメージを与える可能性があるので注意が必要です。
②混ぜ物の見直し	ヘナには様々な添加物を加えることで色味や染まり具合を調整することができます。 （例：レモン汁、茶、コーヒー、ヨーグルト等）
③塗布量や塗布方法の見直し	ヘナを均一に塗布することや、白髪が集中している部分や生え際などは念入りに塗布しましょう。
④二度染めする	一度染めた後に何日か空けてから再度ヘナを塗布すると、より鮮やかな色になることがあります。

ヘナは自然由来の染料であるため、化学染料に比べて時間と手間がかかることもありますが、肌や髪への負担が少ないというメリットがあります。

またヘナカラーをして染まりにくいと感じた場合は、上記の方法を試してみましょう。

ご自分の髪質や状態に合わせてヘナで白髪染めをすることは、初心者の場合難しいところもあるため、ヘナを取り扱っているサロンなどで一度相談することもおすすめですよ。

>ヘナカラーとは？ヘナで白髪染めするデメリットやメリット

ヘアマニュキアの対処法

ヘアマニキュアを使って白髪がうまく染まらなかった場合は、以下の方法を試してみてください。

①塗布量を見直す	特に白髪が多い部分や、生え際などはしっかりと塗布してみてください。
②放置時間を延長する	説明書に記載されている時間よりも少し長めに塗布してみる。
③暗い色を選ぶ	白髪がうまく染まらない場合、少し暗めの色を選んでみると良いかもしれません。

ヘアマニキュアは髪の表面に色素を広げることで白髪をカバーするので、塗布量が少ないと十分なカバーができないことがあります。

色素が髪の表面にしっかりと定着するためには、一定の時間を保つことが必要です。

ヘアマニキュアでの染色は一時的であり、鮮やかな色よりも自然な色の方が白髪に対するカバー力が高いと言われています。

ヘアマニキュアは比較的短期間で色が落ちてしまうこともありますが、髪へのダメージが少なく、手軽に色を変えることができるというメリットも。

しかし、白髪のカバーには限界があり、上記の対処法を試してもなお十分な結果が得られない場合は、他の染髪方法を検討することも必要かもしれません。

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白髪染めが染まらない原因についてよくある質問

まとめ：白髪染めが染まらない原因は？染まりやすくなる方法を美容師が解説

今回は、白髪染めがうまく染まらない原因と染まりやすくなる方法について解説いたしました。

白髪染めが染まらない主な原因は、白髪の硬さとメラニン色素の欠如です。

それを解決するためには、まず白髪専用の染料を選び、適量をたっぷりと使って指定の時間通りしっかりと放置することが重要です。

また、白髪が特に染まりにくい場合は、先にダークカラーで白髪を染め、その上からオシャレ染めを行う二段階染めが効果的です。

美容への道は個々の努力と時間が必要な長い旅ですが、正しい方法と適切な製品を選べば、あなたも理想のヘアカラーを手に入れることができますよ！