【セルフカラーのコツ】自分で髪を染める方法・染め方を美容室が解説
セルフカラーをする時のコツや手順を詳しく紹介します。
- 綺麗に染める為の注意点は?
- セルフカラーのやり方間違ってるかも
- セルフカラー成功させる用意は?
セルフカラーは、いつでも自宅で手軽に染められますが“理想通りの仕上がり”にならないこともあるのではないでしょうか。
きれいに染められないのは、正しい使い方ができていない可能性があります。
正しい使い方とコツをつかめば、自宅でもムラなくきれいに染めることが可能です。
「自宅でもきれいに髪を染めたい」という方は参考にしてみてくださいね。
【セルフカラーのコツ】自分でも髪を綺麗に染められるテクニックを紹介
セルフカラーできれいに染めるコツやテクニックを、6つ詳しく紹介します。
市販のカラー剤は自分に合った商品を選ぶ
カラー剤は髪質や使いやすさなどで選びましょう。
手軽に染めたい方はシャンプー感覚で染められる泡タイプを選んでみましょう。
- 不器用な人
- ムラなく均一に染めたい
- ロングヘアの方
泡タイプなので短時間で髪全体に馴染ますことができ、初めてセルフに挑戦してみたい方にもおすすめです。
乳液やクリームタイプは髪の毛1本1本にカラー剤が密着するので、泡タイプよりも染毛力があります。
- しっかり染めたい
- 細い箇所もしっかり染めたい
- ロングヘアの人
染まりにくい髪質の方でも、比較的しっかり染めることができます。
クリームタイプは根元やこめかみなどにもぴったり密着するのが特徴です。
- 根元をしっかり染めたい
- リタッチしたい
- 髪が染まりにくい人
染まりにくい箇所を染めたい方や、リタッチしたい方にも向いています。
ただ髪がロングの方が使用すると容量が足りない場合や、髪全体に馴染ませにくい場合があるので、注意が必要です。
ロングヘアの方は・・
泡タイプ・乳液タイプがおすすめ。
馴染みのいいカラー剤を選ぶことで染めむらを防ぐことが可能です。
色選びは元の髪色を考慮しながら選ぶ
カラー剤を選ぶときは、ご自身の髪色を考慮して選びましょう。
元の髪色に合わせると、自然な仕上がりになりますよ。
- 元の髪色が暗い方→やや明るめを選ぶ
- 元の髪色が明るい方→やや暗めを選ぶ
元の髪色が暗いとイメージより暗めに、明るい方は思ったよりも明るめに染まりやすいです。
必ずしも見本通りの色味に染まるわけではないので商品パッケージの仕上がりイメージと、ご自身の髪色を考慮してカラー剤を買いましょう。
セルフカラーする場所の温度に気をつける
髪をしっかり染めるためには、適切な室温の場所でセルフカラーしましょう。
室温が適切でないと希望しているよりも明るくなったり、髪ダメージを受けたりするので注意。
適切な室温は20~30度
なりたい髪色を叶えるために、室温を調節してから染めてみてください。
染まりにくい後頭部から塗布する
後頭部髪全体の中でも1番染まりにくい場所なので、1番初めに薬剤を塗布していきます。
体温が高い部分ほど髪は染まりやすく、体温が低い部分ほど髪は染まりにくいという特徴があります。
- えり足
- 耳周り
- 前頭部
上記の3つの箇所から染めていくと、ムラなくきれいな仕上がりになります。
- こめかみ
- 頭頂部
こめかみや頭頂部は頭の中でも体温の高い場所になるので、1番最後に薬剤を塗布していく様にすると、色ムラなく均一に染められます。
髪質に合わせて放置時間を決める
髪質に合わせて放置時間を調整することで、理想的な髪色により近づけます。
髪質 | 放置時間 |
---|---|
・太くて硬い髪質 ・白髪の量が多い ・濃く色味を入れたい | +5~10分 |
・細くて柔らかい髪質 ・ダメージ毛 | -5分 |
髪質によっても染まるスピードが変わってくるので、太くて硬い髪質の方は、放置時間を5~10分長めに設定しましょう。
10分以上置くと髪ダメージにつながるので注意。
また髪が細くて柔らかい方やダメージ毛の方は染まりやすいので、放置時間を−5分短めに設定しましょう。
髪の染まり具合を確かめるためにも、髪を少しとってティッシュで拭き取り、どれくらい染まっているのか確かめてみてくださいね。
- 希望の明るさになっているか
- 頭頂部が染まりすぎていないか
- 希望の色味になっているか
ただ髪を放置するだけではなく、確認することで失敗を減らすことが可能です。
カラー剤を洗い流す前に乳化する
きれいな髪色に仕上げるため、カラー剤を洗い流す前に乳化を行いましょう。
セルフカラーにとって、乳化は大切な工程なんです。
- 頭皮についたカラー剤を落とす
- 染まりムラをなくす
乳化をすると、頭皮についたカラー剤が浮いて落としやすくなります。
髪についたカラー剤も、もみ込むことで均一になじみ染まりムラをおさえられるんです。
- ぬるま湯をつける
- 少量ずつなじませる
カラー中の頭皮や髪は、ダメージを受けやすい状態です。
熱いお湯は避け、ぬるま湯で乳化させましょう。
テクスチャーがゆるくならないよう、少量ずつ髪になじませるのもポイント。
たった数分の乳化の工程でカラーの仕上がりがよくなるので、忘れず行うようにしてくださいね。
【事前準備】自分で髪を染める(セルフカラー)時に必要なもの
事前に準備しておくと、セルフカラーでもきれいに染められるアイテムを紹介します。
- 手袋
- イヤーキャップ
- カラー用ケープ
- 保護用クリーム
- コーム付きハケ
- ラップまたはシャワーキャップ
- ダッカール
髪をきれいに染めるためには、上記の様なアイテムを用意しておきましょう。
事前に揃えておくことで、スムーズにセルフカラーを行えます。
商品の裏側に手袋が付属されているかなど記載されていることがあるので、事前にチェックしておくと安心です。
手袋やイヤーキャップ、カラー用のケープがあると、肌や服が汚れにくくなりとっても便利です。
特に顔周りには、ワセリンやコールドクリームを塗って保護しておきましょう。
地肌が染まることや、肌トラブルを軽減できますよ。
またコームを1本でも持っておくと、顔まわりや根元など塗りにくい箇所も塗布しやすくなります。
100円均一などでも売っているので、セルフカラーをよくする方は持っておくと便利です。
しっかり染めたい方や染まりにくい髪質の方は、ラップやシャワーキャップを用意しておきましょう。
特に染まりにくい箇所や短髪の方など、放置する時にラップで抑えると髪がしっかり染まりやすくなります。
【自分で髪を染める方法】セルフカラーのやり方・髪の染め方の手順
セルフカラーの手順を、詳しく解説していきます。
「セルフカラーしたいけど、きれいに染められるか不安」という方は、参考にしてみてくださいね。
コームで髪をとかす
カラー剤を塗布する前に、コームで髪をとかしましょう。
髪が絡まった状態のままカラー剤を塗布すると、染まりムラの原因になってしまいます。
「ムラなく染めたい」という方は、忘れずに行ってくださいね。
ブロッキングする
髪を4つに分けてブロッキングしていきます。
ダッカールなどを使用して分けていきましょう。
前後左右4つのブロックにわけると、塗りやすくなります。
顔まわりに保護クリームを塗る
カラー剤がつかないよう、顔周りに保護クリームを塗って保護しておきます。
専用の保護クリームでなくても、ワセリンやコールドクリームで代用可能です。
髪に保護クリームがついてしまうと染まりにくくなってしまうので、髪についてしまわないように注意しながら塗っていきましょう。
カラー剤を塗っていく
カラー剤を髪の毛に塗布していきます。
- 染まりにくい後頭部の根元から
- サイドの根元から頭頂部の根元へ
- 毛先まで全体に塗り広げていく
初めは染まりにくい後頭部の根元から
後頭部の根元から塗りはじめます。
後頭部は他の場所に比べて、染まりにくいためです。
初めに塗った部分が1番長く時間を置けるので、色ムラをおさえられますよ。
サイドの根元から頭頂部の根元にも塗っていく
後頭部の根元を塗布した後はサイド、頭頂部の順に塗り進めていきます。
顔周りやつむじ周辺は染まりやすいので、カラー剤を塗りすぎないように注意。
放置しすぎないよう、素早く塗るのもポイントです。
根元にカラー剤を塗った後は毛先まで全体に塗り広げていく
根元の塗布が終わったら、毛先に伸ばすように塗り広げていきます。
粗めのコームでとかしながら、毛先まで塗布しましょう。
トリートメントのように、なじませながら塗るとスムーズに塗布できます。
ラップで髪全体を覆い放置する
全体にまんべんなくカラー剤を塗布したら、ラップで髪を包み放置します。
放置時間が短いと十分に染まらず、長すぎると髪ダメージや肌トラブルの原因になるので注意。
乳化した後洗い流す
放置した後は、乳化してしっかり洗い流します。
乳化することで、地肌についたカラー剤を落としやすくし、色味の定着が良くなるんです。
乳化する際は、手荒れや爪が染まる恐れがあるので手袋を使用してください。
色落ちや色移りをおさえるため、色水が出なくなるまでしっかりすすぎましょう。
セルフカラー後のアフターケアもしっかりと行う
カラー剤を洗い流したら、アフターケアをしっかり行いましょう。
ヘアカラー直後の髪はダメージを受けているので、丁寧なヘアケアが大切。
シャンプーは、優しくマッサージするように洗います。
トリートメントは、いつもより少し長めに時間を置きましょう。
髪は濡れた状態だとダメージを受けやすいので、なるべく早く乾かしてください。
洗い流さないトリートメントには、髪の表面をコーティングする作用があります。
色持ちアップには欠かせません。
【注意点】セルフカラーする前・した後に確認してほしいこと
セルフカラーの前後に、確認してほしい注意点があります。
髪を染める前は必ずパッチテストを行う
セルフカラー剤を使用する前に、必ずパッチテストを行いましょう。
- カラー剤を腕の内側に塗る
- 30分後に確認する
- 48時間後に確認する
- 異常がなければ使う
10円玉大のカラー剤を腕の内側に塗ります。
30分後と48時間後に、アレルギー反応がおきていないか確認しましょう。
かぶれやかゆみが出た場合は、使用を控えてください。
まれに、カラー剤で重篤なアレルギー症状を引き起こす危険もあります。
パッチテストをして、安全にセルフカラーしましょう。
髪を染めた日は24時間以内にシャンプーしない
セルフカラーした日は、24時間以内にシャンプーしないようにしましょう。
カラー後の髪は、色の定着が不安定でデリケートです。
24時間以内にシャンプーすると、色落ちしやすくなるだけでなく、髪ダメージの原因にも…。
カラー後、24時間経ってからシャンプーすることで、きれいな髪色をキープできますよ。
退色が気になる時はカラーケアシャンプーを使うと色持ちアップ
退色が気になるときや色味を長くキープさせたい場合は、カラーケアシャンプーがおすすめ。
普段のシャンプーをカラーケアシャンプーに変えるだけで、退色をおさえられます。
ポイントは、染めた色味と似た色味が配合されているカラーシャンプーを使うこと。
「きれいな髪色を長くキープしたい」という方は、カラーケアシャンプーを試してみてください。
【Q&A】セルフカラーのコツやセルフでの染め方についてよくある質問
メンズのセルフカラーでキレイに染めるやり方やコツは?
男性は髪が太く硬くて染まりにくいので、たっぷり塗ることが大切。
短い髪の方はカラー剤が弾いてしまうので、溜めるように塗りましょう。
放置時間もやや長めにとると、染まりやすくなりますよ。
アッシュやハイトーンに染められるおすすめの市販ヘアカラーを教えてください。
アッシュ系でおすすめなヘアカラーはこちら。
- ロレアルパリ オレオリュクス6A
- リーゼ泡カラー
スモーキーアッシュグレイ
オレオリュクス6Aは、くすんだグレーのようなアッシュです。
スモーキーアッシュグレイは、透明感のあるアッシュが楽しめますよ。
ハイトーンのヘアカラーは、フレッシュライトのバニラベージュがおすすめ。
泡タイプのカラー剤なので、暗めの髪を明るく染めたいときにぴったりです。
市販のヘアカラーで染めた後、色持ち良く傷みにくい髪の毛にするにはどうしたらいいですか?
カラーをした髪は、デリケートでダメージしやすい状態です。
ダメージをおさえて色持ちをよくするためには、しっかりケアすることが大切。
洗い流さないトリートメントを使用し、紫外線や摩擦から髪を守りましょう。
カラーキープシャンプーや、トリートメントを使うのもおすすめです。
セルフカラーする前日にシャンプーやコンディショナーを使わない方がいい?
前日なら、シャンプーとコンディショナーを使っても大丈夫です。
直前に使用すると、色素の定着が悪くなるので注意してください。
2日洗っていない髪の毛をそのまま染めても大丈夫?
基本的にはそのまま染めても大丈夫です。
ただ、整髪料や余分な皮脂が髪についているときはシャンプーしましょう。
何もついていない髪の方が、カラー剤の浸透がよくなりますよ。
市販のヘアカラーでグレージュやピンクの色味を選べるカラー剤はありますか?
ビューティーラボのバニティカラーは、グレージュやピンク系の色味を選べます。
バニティカラーはカラー展開が幅広いので、色味にこだわりのある方におすすめです。
セルフカラーをしていると「美容院で怒られる」という声があるけど美容師さんの本音を教えてください。
美容院で怒られることはありません。
ただ、仕上がりに影響が出る可能性もあるので注意が必要です。
白髪染めの場合は頻繁にカラーするので、髪に色素が定着している可能性があります。
染料が残っていると、美容院できれいに染められないこともあるんです。
どのような色味、明るさのセルフカラーを使用したのか美容師に伝えておきましょう。
セルフカラーは塗る順番が決まっていますか?
カラー剤を塗る順番は、基本的に染まりにくい襟足から。
染まりやすい顔周りと頭頂部は最後に塗ると、染まりムラを軽減できます。
白髪染めの場合は、白髪が多い場所を最初に塗りましょう。
白髪が気になる顔周りや分け目から塗ることで、しっかり染まりやすくなります。
市販のヘアカラー剤で「傷まない」と人気のランキング上位アイテムは?白髪染めも含めて教えてほしい。
ビーリス白髪染めです。
脱色剤不使用で空気の力を利用して白髪を染めてくれます。
キューティクルを開かず発色するので、髪のダメージが気になる方にもおすすめです。
お風呂前とお風呂中、どのタイミングでセルフカラーした方が良い?
お風呂に入る前に塗布と放置をしてから、お風呂に入り洗い流しましょう。
入浴中にカラーをすると、薬剤が目に入る危険があります。
また、臭いで気分が悪くなることもあるので控えましょう。
【まとめ】セルフカラーのコツをしっかり意識して綺麗に染めよう!
セルフカラーでも、コツをつかめばきれいに髪を染められます。
- 市販のカラー剤は自分に合う商品を選ぶ
- 色選びは元の髪色を考慮して選ぶ
- 染める場所の温度に気をつける
- 染まりにくい後頭部から塗布する
- 髪質に合わせて放置時間を決める
- カラー剤を洗い流す前に乳化する
自分の髪質や髪色に合ったカラー剤を選ぶことが大切。
さらに正しく使用することで、美容室で染めたようなきれいな仕上がりに!
- コームで髪をとかす
- ブロッキングしてカラー剤を塗布
- ラップで髪全体を覆い放置する
- 乳化した後洗い流す
- セルフカラー後のアフターケアを行う
正しい使い方とコツを参考にして、きれいな髪色を手に入れてくださいね。