リタッチカラーとは?頻度や値段について美容室が解説
根元部分だけを染めて、髪全体の色を均一に整えるリタッチカラー。
- リタッチカラーとは?
- 新しく生えてきた根元を染めること
- 安い・時短・ダメージを低減
- 頻度は1~1ヶ月半に1回がベスト
- 値段の相場は約5,000円
「前回と同じ髪色にしたい」「毛先のダメージを減らしたい」という方に向いている施術方法です。
リタッチカラーの詳しい特徴やおすすめ頻度、値段について私がわかりやすく解説します。
- リタッチカラーとは?
- メリット・デメリットは?
- 頻度や値段は?
リタッチカラーについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
リタッチカラーとは?特徴について解説
リタッチカラーとは、新しく伸びてきた根元部分のみを染めることです。
- 伸びた根元2~3cmだけを染める
- 毛先と同じ色で染める
髪は1ヵ月で約1~1.5cm伸びるので、時間が経つと根元と毛先の色の違いが気になるようになります。
根元のみを染めるリタッチカラーを利用すれば、時間・お金を節約できて毛先へ負担がかかりません。
全体染めは時間やお金がかかり、毛先へのダメージも大きめ。
毛先の色にあわせて染めてもらえるので、髪全体のカラーやトーンも均一に仕上がります。
リタッチカラーをするメリット3つ
リタッチカラーには費用や時間、髪へのダメージが少ないというメリットがあります。
リタッチカラーの利点を知りたい方は参考にしてみてください。
費用がフルカラーよりも安い
リタッチカラーの価格は約5,000円で、フルカラーより費用が安く済みます。
フルカラーは髪全体の色を変えるのに対して、リタッチカラーは染める範囲が根元だけなので薬剤の量が少なくてすむからです。
- フルカラー:約7,000円~8,000円
- リタッチカラー:約5,000円
リタッチなら、フルカラーよりも2,000円~3,000円ほど安く染められます。
長い髪でもロング料金がかからずお得です。
時間がかからない
リタッチカラーは毛先までカラー剤を塗布する必要がないので、フルカラーよりも時短できます。
- リタッチカラー:約1時間
- フルカラー:約1時間半~2時間
「子どもが小さいから長く美容院に居られない」「美容院が苦手」という方にとって大きなメリットです。
ダメージを抑えられる
リタッチカラーは根元だけを染めるので、毛先のダメージを軽減できます。
- 潤いやツヤのある髪を保てる
- ヘアカラーの持ちが良い
毎回フルカラーで染めると毛先への負担が蓄積し、パサつきや枝毛などの髪ダメージの原因に。
- アルカリ剤
- キューティクルを開かせる役割
- 過酸化水素
- メラニンを脱色する役割
アルカリ剤と酸化剤は刺激が強く、髪を傷つけてしまいます。
リタッチカラーなら負担がかかるのは新しく生えてきた部分のみなので、ダメージの蓄積を防止。
髪のダメージを最小限に抑えます。
リタッチカラーのデメリット3つ
毛先へのダメージが少なくコスパも良いリタッチカラーですが、デメリットもあります。
施術後に後悔しないよう、注意点を把握しておきましょう。
色ムラになる可能性がある
リタッチカラーは前回染めた部分と根元の色調がズレると、色ムラになる可能性があります。
- ダメージで毛先が色落ちしている
- 前回と同じ色で染めても均一にならない
- 複雑なカラーリングをしている
- 色をつなぎ合わせるのが難しい
- カラーの選定ミス
- セルフは色選びが難しい
ダメージのひどい髪はキューティクルが乱れているため、色素が流出し色落ちがしやすい状態。
退色が進むと、前回と同じカラーでリタッチしても根元と毛先の色が異なり、色ムラになってしまいます。
- 前回染めてもらった美容院へ行く
- 施術の履歴を見て染められる
- リタッチが得意な美容院へ行く
- きれいに染められる可能性が高い
- 普段からヘアケアを怠らない
- 毛先の色落ちを軽減できる
美容院選びやヘアケアを正しく行い、リタッチカラーで色ムラになるリスクを下げましょう。
髪全体の色落ちはなおせない
リタッチカラーで染められるのは根元2~3cmのみなので、髪全体の色落ちはなおせません。
- 全体のトーンが明るくなってきた
- 赤みや黄ばみが出てきた
- 色あせてきた
退色が気になる方は、フルカラーをするまでの繋ぎとしてカラートリートメントの併用がおすすめです。
使うたびに髪に色が入るので、色褪せや髪の赤み・黄ばみなど気になる髪全体の色落ちを抑えられます。
セルフでリタッチするのは難しい
セルフでのリタッチは、色選びや染め方を間違えると失敗する可能性があり難しいです。
- 色選びに失敗しやすい
- 毛先と同じ色を選ぶのが困難
- 染まりムラになりやすい
- 根元だけの塗布が難しい
「うまく塗布できなくてキレイに染まらなかった・・」という失敗が、セルフリタッチには多いです。
セルフリタッチには、クリームタイプのカラー剤が向いています。
- 髪に密着しやすい
- 染毛力が高い
- 液が垂れにくい
テクスチャが硬めのクリームタイプなら、液だれしにくいので根元にしっかり塗布でき、部分染めに最適です。
リタッチカラーの種類
リタッチカラーには以下の3種類があります。
それぞれの特徴を詳しく解説するので、参考にしてみてください。
カラーリングのリタッチ
カラーリングリタッチは、ヘアカラーを使用して根元部分だけを染める施術のことです。
- ヘアカラーを使用
- 根元の黒髪を染める
- 価格は約5,000円~6,000円
美容院では、前回のカラー履歴や今の髪色を考慮して、髪全体の色と明るさが均一になるように整えます。
黒髪を染めるヘアカラーですが「同時に根元のちらほら白髪もぼかしたい」という方にも、おすすめのリタッチ法です。
ブリーチのリタッチ
ブリーチのリタッチは、脱色剤を使用し根元と髪全体の明るさを合わせる施術のことです。
施術は2種類あります。
- ブリーチ単体(約5,000~7,000円)
- 明るくするだけで色は付けない
- ダブルカラー(約10,000円~)
- ブリーチ後にヘアカラーすること
脱色作用が高いブリーチは刺激が強いので、前回の施術から1ヶ月半~2ヶ月はあけてリタッチするのがおすすめです。
白髪染めのリタッチ
白髪染めのリタッチとは、根元2~3cmの白髪を染める施術のこと。
- 白髪染めを使って染める
- 根元の白髪を染める
- 値段は約5,000円
白髪量にかかわらずしっかりカバーしたい場合は、カラーリングではなく白髪染めのリタッチを選びましょう。
含まれる染料の量が白髪染めのほうが多いので、気になる根元白髪を濃く染められます。
リタッチカラーとフルカラー(ワンタッチ)の違い
リタッチカラーとフルカラーの違いは、染める範囲です。
- リタッチカラーは伸びた根元のみ
- 根元2~3cmを毛先にあわせて染める
- フルカラーは髪全体
- 髪全体の色を変えたい時に向く
染める範囲の狭いリタッチカラーは、フルカラーに比べて値段が安く施術時間が短いというメリットがあります。
フルカラーは、すでに染めた部分も再度カラーリングするので毛先ダメージが大きいです。
髪全体の色を変えたいときはフルカラー、前回と同じ色で染めたい場合はリタッチカラーを利用しましょう。
リタッチカラーの頻度は何カ月で行うのがベスト?
リタッチカラーは、1ヶ月~1ヶ月半の頻度で行うのがベストです。
適切な頻度でリタッチを行い、きれいな髪色をキープしていきましょう。
リタッチの頻度は1ヶ月〜1ヶ月半がベスト
髪は平均すると1ヶ月で約1~1.5㎝伸びるので、1~1ヶ月半の頻度でリタッチすると髪全体の色が均一な状態をキープできます。
- 2ヶ月以上放置すると
根元と毛先の色の差が開き汚く見える - 頻度が多すぎると
カラー剤による頭皮ダメージが増える
プリン状態を解消しながら頭皮ダメージを抑えるために、適切な頻度を守りましょう。
根元のリタッチだけできれいな髪色を保てる期間は約2ヶ月
根元のリタッチだけできれいな髪色を保てるのは約2ヵ月なので、定期的にフルカラーをして髪全体の色を整える必要があります。
- 1ヶ月に1回リタッチする人
- 2回リタッチ→1ヶ月後にフルカラー
- 1ヶ月半に1回リタッチする人
- 1回リタッチ→1ヶ月半後にフルカラー
フルカラーを挟まずにリタッチのみを繰り返すのは、美しい髪色を保ちたいならおすすめできません。
毛先の色落ちが進み、明るくなりすぎたり変な色になったりする可能性があるためです。
「黄ばんできた」「色あせてきた」など・・。
リタッチカラーとフルカラーを組み合わせ、理想の髪色をキープしましょう。
美容室でのリタッチカラーの値段と施術時間
美容室でのリタッチカラーの値段と施術時間を紹介します。
実際に美容室でリタッチカラーを受けてみたい方は、参考にしてみてください。
値段の相場は5,000円が平均的
8,000円前後かかるフルカラーと比べてリタッチは価格設定が低く、値段の相場は5,000円が平均的。
リタッチは染める範囲が根元だけなので、塗布するカラー剤が少ないからです。
- 平均は5,000円
- 安いと2,000~3,000円
- 高くても7,000円
とはいえリタッチは色ムラなく仕上げたりと高い技術力が必要なので、安くても2,000円はかかります。
施術時間は約1時間程度
リタッチカラーは根元だけの塗布なので、約1時間で終わります。
- カウンセリング:約5分
- リタッチカラー
- 塗布:約10分/放置:約15分
- すすぎとシャンプー:約10~15分
- スタイリング:約10~30分
フルカラーは毛先まで染めるため、塗布やすすぎなど合わせて30分ほど多く時間がかかります。
「時間がなくて美容院に長くいられない」という方もリタッチカラーなら利用しやすいです。
美容室に行く前に確認!こんな人はリタッチを断られる場合も
リタッチを断られる場合もあるので、美容室に行く前に注意点を確認しましょう。
断られるケースを分かりやすく紹介いたします。
根元が4センチ以上伸びてしまっている人
根元が4センチ以上伸びると、リタッチで染められる範囲を越えてしまうため、断られる場合があります。
リタッチで根元を染められるのは、約2~3センチです。
4センチ以上伸びてリタッチをする場合は、美容院によりフルカラーの料金が適用されることもあります。
リタッチを希望する場合は、染める根元が2~3センチ以内のうちに美容室へ行きましょう。
複雑な髪色の人
複雑な髪色をしていると、根元を中間~毛先の色味・明るさに合わせるのが難しいため、リタッチできない場合があります。
- ブリーチを何回も施した髪
- 脱色で毛先が明るくなりすぎている
- ハイライト*が入った髪
*髪全体に細くブリーチを入れる手法
1回のブリーチでは毛先の明るさに追いつかず、根元だけが暗く仕上がり色ムラになりやすいです。
ハイライトの場合、前回と同じ箇所に色を入れるのは難しく、デザインがズレる可能性も。
「複雑な髪色だけどリタッチしたい」という方は、色ムラをお洒落に活かせるグラデーションカラーがおすすめです。
根元から毛先へ徐々に明るくする手法
複雑な髪色にする際は、リタッチができるかどうかをあらかじめ美容師に確認しておきましょう。
リタッチカラーがおすすめな人
以下に当てはまる人は、リタッチカラーがおすすめです。
- 時間やお金を節約したい
- 毛先のダメージを抑えたい
- プリン状態が気になる
- 今の髪色を変えたくない
根元だけを染めるリタッチカラーは「毛先へダメージを与えたくない」「塗布時間を短くしたい」という方に向きます。
今の髪色を変えずに伸びてきた根元や生え際白髪を染めたい方にも、リタッチカラーは有効です。
おすすめではない人
逆に、リタッチカラーがおすすめでない人は以下のとおりです。
- 髪全体の色を変えたい
- 根元が4センチ以上伸びている
- 複雑な髪色をしている
髪全体の色や明るさを変更したい方には、リタッチカラーはおすすめできません。
色味を変えたいときはフルカラーを選びましょう。
リタッチカラーのよくある質問
リタッチをオーダーする時は何て言えば良い?
注文時にリタッチしたい旨を伝えましょう。
前回の施術や今の髪色にあわせてリタッチしてもらえます。
リタッチカラーが得意な近くの美容院が知りたい!
ホットペッパービューティーなどの予約サイトを利用しましょう。
「リタッチカラー・部分染め」と検索すると、おすすめの美容院が分かります。
白髪染めのリタッチカラーをセルフでする時のポイントは?
セルフで白髪をリタッチするときのポイントは、以下のとおりです。
- クリームタイプの白髪染めを選ぶ
- 白髪が気になる所から塗っていく
- 根元にたっぷりと液を付ける
- 液を毛先のほうまで伸ばさない
毛先まで染まってしまわないよう、根元を狙って塗布しましょう。
クリームタイプの白髪染めは硬めなので、部分染めしやすくておすすめです。
リタッチカラーした当日はシャンプーしてもいい?
当日のシャンプーは控えましょう。
色味が髪に定着していないので、色落ちの原因になります。
リタッチカラーと縮毛矯正は同時にしてもいい?
同時にしても良いですが、1週間あけたほうが髪への負担は軽減できます。
リタッチの放置時間を教えて!
リタッチの放置時間は、約15~30分です。
ブリーチのリタッチの場合は、30分以上かかることもあります。
リタッチカラーとパーマは同じ日にしてもいい?
同じ日に施術できます。
リタッチカラーは根元だけなので、パーマ剤の影響を受ける心配がありません。
フルカラーは、カラー剤とパーマ剤が重なり髪ダメージが大きくなるので避けましょう。
美容院でリタッチカラーを失敗されたときの対処法は?
美容師に染め直しを依頼しましょう。
無料で対応してもらえます。
ただ美容室によっては保証期間があるので、早めに相談するのがおすすめです。
リタッチブリーチがメニューにない場合の予約の仕方は?リタッチカラーにブリーチは含まれる?
リタッチブリーチがネット予約のメニューにない場合は、電話で美容室に問い合わせましょう。
また、カラーリングのリタッチとブリーチのリタッチは別メニューです。
予約で問い合わせる際は、ブリーチのリタッチ希望であることを伝えましょう。
リタッチカラー後のフルカラーはどのくらい期間をあけたほうがいい?
3週間~1ヶ月はあけたほうが良いです。
すぐに染めると、髪や頭皮へ多くダメージがかかってしまいます。
ブリーチでリタッチした場合、フルカラーは必要ですか?
ブリーチでリタッチ後、フルカラーは絶対に必要というわけではありません。
明るくしたあとに色味を加えたい場合には、カラーも行います。
リタッチだけずっと行った場合はどうなる?
リタッチだけをずっと行うと、毛先が色あせたり明るくなりすぎたりする場合があります。
染めてから時間が経つと、徐々に色落ちしてしまうためです。
理想の髪色を保つには、約2ヶ月に1回はフルカラーを行いましょう。
リタッチで髪色は変えられる?
リタッチは伸びてきた根元のみを染めるので、全体の髪色は変えられません。
全体の髪色を変えたい場合は、フルカラーを行いましょう。
リタッチの施術方法は?セルフでもできる?
リタッチの施術方法は、以下のとおりです。
- 染まりにくいえり足から塗布
- 後頭部を左右に分け下から塗る
- 根元全体にまんべんなく塗布
- 時間を置いてしっかりすすぐ
あらかじめクリップで髪をブロック分けしておくと、ムラなくきれいに仕上がりやすいです。
毛先に垂れないように注意し、根元に乗せる感覚でカラー剤を塗布しましょう。
リタッチカラーは前回染めてもらったところと別の美容院でもいい?
別の美容院でも問題ありません。
ただ美容院により扱っているカラー剤が違う場合が多く、色ムラになるリスクがあります。
できるだけ前回と同じ美容院でリタッチするのがおすすめです。
リタッチは3センチ以上でもできますか?
美容室によりますが、根元から2~3センチまでであればリタッチできます。
4センチ以上になるとリタッチできない美容室もあるので、事前に確認しましょう。
リタッチし続けるのは何回までならOK?
2回までなら続けて行っても構いません。
リタッチカラーを繰り返すと、毛先が色落ちして変な色になる可能性があります。
髪色をきれいにキープするために、2~3回に1回はフルカラーをしましょう。
リタッチカラーにおすすめの白髪染めは?
市販で買えてリタッチカラーに最適な白髪染めはこちら。
- ビーリス白髪染め
- 脱色剤フリー/1本5役
- エールボーテ
- 最短5分/5つのフリー処方
- ウエラトーン2+1
- 全25色/市販で買える
ビーリスとエールボーテは脱色剤フリーで、髪に優しく白髪を染められます。
ドラッグストアなどの市販で買いたい方は、ウエラトーンがおすすめです。
インナーカラーはリタッチできる?
インナーカラーは、ブリーチを使ってリタッチ可能です。
1~1ヶ月半の頻度でリタッチすると、きれいな色味を保てます。
リタッチした根元と毛先の色が違うのはどうして?
色落ちを想定してリタッチしたからです。
染めてから時間が経つと徐々に退色するので、毛先の色ともなじんでいきます。
リタッチカラーと全体染めを組みわせていつでもきれいな髪色を保とう
リタッチカラーと全体染めを組み合わせると、退色や色ムラのないキレイな状態をキープできます。
- リタッチカラーとは、
根元2~3cmを染めること - 頻度は1~1ヶ月半に1回がベスト
- 2ヶ月に1回はフルカラーをする
- 値段は約5,000円/施術は約1時間が平均
「安い・早い・毛先ダメージがない」というのがリタッチカラーの利点。
ただ、リタッチのみでは中間~毛先の色落ちをケアできないので、フルカラーの併用がおすすめです。
リタッチカラーを上手に取り入れて、コスパ良く好きな髪色を長く楽しみましょう。