【ヘアマニキュアを続けると?】白髪染めやめてヘアマニキュアへの切り替えとデメリットについて【美容室が解説】
白髪染めよりも髪の毛に優しいイメージのあるヘアマニキュア。
ダメージや刺激を抑えて染められますが、続けて使用しても良いのか疑問に感じる方もいると思います。
の疑問を解決
- 頭皮は痛む?
- 髪は痛む?
- 髪によくないと言われる原因は?
- ヘアマニキュアはどんな人に合う?
白髪染めをやめた後の選択肢として、ヘアマニキュアがふさわしいのかどうかも含めて詳しく解説。
ヘアマニキュアが髪質や求める仕上がりに合うのか知りたい方は、ぜひ参考にして下さいね。
【頭皮への影響】ヘアマニキュアを続けると頭皮は傷む?
ヘアマニキュアは、頭皮への負担を減らして白髪を染めることができます。
低刺激で直接頭皮に付着させずに染められるので、通常の白髪染めよりもダメージ軽減。
ヘアマニキュアはダメージを抑えて染められるものの、本当に続けて使用しても頭皮に影響がないのか、詳しく解説していきます。
白髪染め(酸化染毛剤)と比較すると圧倒的に低刺激
ヘアマニキュアは通常の白髪染め(酸化染毛剤)に比べて、圧倒的に刺激を抑えて染めることができます。
低刺激で染められるのは、ジアミンや脱色剤不使用だから。
ジアミン | 酸化染毛剤に配合される染毛成分 アレルギーを発症する可能性が高い |
脱色剤 | 髪の毛の色素であるメラニンを脱色 皮膚に付くと刺激がある |
ヘアマニキュアはアレルギーを発症する可能性のあるジアミン・脱色剤フリーなので、通常の白髪染めよりも低刺激。
かぶれやかゆみなどの頭皮トラブルやアレルギーがある方にも使いやすいアイテムです。
頭皮には塗布しないので傷めにくい
ヘアマニキュアは頭皮に付かないように塗布するため、頭皮を傷めることはありません。
美容室では直接頭皮に付かないように、ゼロテクと呼ばれる技術で塗布。
ゼロテクとは?コームを用いて薬剤を地肌につけないようギリギリを狙って塗るテクニックのこと
頭皮ギリギリのところを狙って塗るので、頭皮トラブルを抱えている方や敏感肌の方でも使いやすいアイテムです。
【髪への影響】ヘアマニキュアを続けると髪は傷む?
ヘアマニキュアは髪の毛の表面をコーティングするように染めるので、ダメージを抑えて染めることができます。
通常のカラー剤と異なり、髪の毛のメラニン色素を分解せずに染められるから、続けて使用しても痛みを感じにくいです。
ですがヘアマニキュアにはベンジルアルコールというダメージの原因になりうる成分が配合されています。
ベンジルアルコールとは?香料・殺菌剤・防腐剤として化粧品に配合される成分
ヘアマニキュアには溶剤として配合されることが多い
ベンジルアルコールはキューティクルを傷めてしまう可能性がある成分。
通常の白髪染めに比べると傷みにくいものの、髪の毛への負担は少なからずあることは、覚えておきましょう。
髪の表面をコーティングしながら着色するから傷みにくい
ヘアマニキュアは酸性の色素をキューティクル付近でイオン結合させて着色させるので、通常のカラー剤とは違い傷みにくいです。
髪の毛の表面付近のみ、イオン結合によってコーティングして染めていく仕組み。
ヘアマニキュアで染めた後はツヤツヤに仕上がります。
さらにヘアマニキュアは紫外線予防やハリコシアップのために使用されることも。
ダメージや刺激を抑えて染めたい方にはヘアマニキュアがおすすめです。
【デメリット】ヘアマニキュアは良くないと言われる理由
ダメージや刺激を抑えて染められるヘアマニキュアですが、デメリットもあります。
髪色を明るくできない
ヘアマニキュアは、脱色作用がないので元の髪色を明るくすることはできません。
通常のカラー剤には、髪の毛を明るくする効果のあるアルカリ剤や過酸化水素水が配合されています。
ヘアマニキュアには髪の毛を明るくする成分が配合されていません。
元の髪色が暗いと、染めてもほとんど変化を感じられないので注意が必要。
髪の毛を明るくする効果はないものの、白髪やブリーチ毛は色見本通りのような髪色に染めることも可能です。
色落ちが早い
ヘアマニキュアは、色落ちが早いので頻繁に染めるのが手間に感じる方にはデメリットに。
髪の毛の表面をコーティングするように付着させるだけなので、内部まで染まる通常のカラー剤よりも早く色落ちしてしまいます。
カラー剤の種類 | 色持ち期間 |
---|---|
ヘアマニキュア | 約3~4週間 |
白髪染め | 約1カ月 |
ヘアマニキュアは、シャンプーする度に少しずつ退色していきます。
しかし元の髪色に戻るだけなのでナチュラルな色落ちが特徴です。
白髪の量が多い方・生え際白髪が多い方は、一般的な白髪染めよりも白髪が目立つのが早くなる可能性も。
*ヘアマニキュアは根元を1mm〜2mm空けて染めていくため
気になる方は3週間ほどで染め直すと、白髪の目立ちにくいキレイな状態をキープできます。
地肌についたら落ちづらい
染料を髪の毛表面にあるたんぱく質とイオン結合させて染めていくので、肌も髪と同じたんぱく質で構成されているため、付着すると染まってしまいます。
ヘアマニキュアは、地肌に付くと落ちにくくなるのがデメリット。
そのため、美容室でもヘアマニキュアを塗布する際は頭皮に付かないようにプロならではの技術が必要です。
セルフで染める際は、頭皮に付かないよう少しずつ塗布するようにしましょう。
髪の毛を細かく分け取り、梳かすように塗布すると染めやすいです。
残留によりカラーチェンジが難しい
ヘアマニキュアはコーティングするように染めるので、残留するとカラーチェンジすることが難しくなります。
- ブラウン系
- レッド系
色味を少し変えたい程度であれば問題ありませんが、寒色系から暖色系、グレー系などの透明感のある髪色へ染めることは難しいです。
ヘアマニキュアはシャンプーの度に色落ちしていくので、カラーチェンジする場合は1カ月半程度期間を設けるようにしましょう。
【相性のいい人】白髪染めやめてヘアマニキュアがおすすめな人
白髪染めからヘアマニキュアに移行するのがおすすめな方を紹介します。
「白髪染めをやめたい」「なるべく優しいカラー剤で染めたい」方は参考にしてみてください。
白髪染めによるダメージが気になる方
繰り返した白髪染めによる頭皮や髪の毛のダメージが気になる方は、ヘアマニキュアがおすすめです。
- パサつきを抑えたい
- ツヤをキープしたい
- 頭皮と髪に優しく染めたい
- 枝毛や切れ毛を抑えたい
カラー染料やベンジルアルコールが配合されているので、全くダメージしないわけではありません。
ですが、髪に与える負担が少ないので、傷みを感じない仕上がりになります。
頭皮と髪の毛にほとんどダメージを与えずに染められるので、短い周期で繰り返し染めても問題ありません。
「髪にツヤがほしい」「ダメージを抑えて染めたい」方はヘアマニキュアがおすすめです。
ジアミンアレルギー・肌が敏感な方
ヘアマニキュアにはジアミンや刺激の強い成分が配合されていないのでジアミンアレルギーや敏感肌の方にもおすすめ。
*敏感肌の方は使用する前にパッチテストを行いましょう。
- 頭皮がひりつきやすい
- 頭皮への刺激を抑えたい
- ジアミンアレルギー
100%アレルギーを防ぐわけではありませんが、アレルギーリスクが低いカラー剤です。
頭皮に直接付けずに染められるので、物理的な刺激が苦手な方も試してみてはいかがでしょうか。
髪にハリコシ・ツヤがほしい方
ヘアマニキュアは髪の毛表面をコーティングするように染めるので、ハリコシやツヤを与えてくれます。
- 年齢と共に髪が痩せてきた
- ダメージが酷くパサつく
- 乾燥して広がる・うねる
- 細毛軟毛にハリコシを与えたい
ヘアマニキュアはキューティクルをコートしてくれるので、パサつきが気になる髪の毛もツヤのある髪の毛に仕上がります。
トリートメントのような効果や紫外線予防の効果も期待できるので、キレイな髪の毛を目指す方にもおすすめです。
【Q&A】ヘアマニキュアを続けると?に関するよくある質問
ヘアマニキュアは頭皮に悪い?かゆみやかぶれなどの影響ある?
ヘアマニキュアは頭皮に直接付けずに染めるカラー剤。
刺激や負担を抑えて染められるので、かゆみやかぶれが不安な方にも使いやすいです。
美容室でヘアマニキュアをすると料金はどれくらい?ヘアカラーと値段に違いはある?
美容室によって価格設定に違いはありますが、ヘアマニキュアの相場は5,000円~10,000円ほど。
ヘアカラーと同程度の料金で施術を受けることができます。
ヘアマニキュアは市販で買える?
ヘアマニキュアは市販でも購入できます。
以下の記事ではヘアマニキュアのおすすめ商品を厳選して紹介しています。
ヘアマニキュアは白髪染めにおすすめ?長持ちする?
ヘアマニキュアはダメージを抑えて白髪を染められる、おすすめのカラー剤。
通常の白髪染めに比べると長持ちしません。
ですが繰り返し染めても傷みにくいため、常にキレイに染めていたい方におすすめです。
ヘアマニキュアは美容室でやってない?通常の白髪染めと色選びや頻度に違いはある?
ヘアマニキュアの取り扱いのある美容室は数多くあります。
通常の白髪染めと同じように美容室で施術を受けることができますが、美容師のテクニックが必要。
ヘアマニキュアに慣れている美容室を探してみてください。
白髪染めと比べて明るくできない分、色味の種類は少ないというデメリットはあります。
さらに色落ちが白髪染めに比べて早く白髪が目立ちやすいため、頻度を増やして染めると良いです。
ヘアマニキュアは危険性や注意点がある?
ヘアマニキュアは使用方法を守れば安心に染められるカラー剤。
ですが表面に吸着させて発色するので、タオルや皮膚に付いてしまうと落ちにくいので注意が必要です。
メンズでもヘアマニキュアでグレーに染めることはできる?
メンズでもグレーに染めることは可能です。
ただし数本の白髪の方や黒髪の方が使用するとあまり変化が見られない場合も。
グレーの色味を濃く出したい方は明るい髪に使用する・もしくは白髪が多めの方におすすめです。
ヘアマニキュアで白髪ぼかしできる?
白髪ぼかしには様々な種類がありますが、ヘアマニキュアもおすすめです。
元の髪色を明るくしないので伸びてきても白髪が目立ちにくく、色落ちもナチュラル。
頻繁に染めてもダメージを感じないので「すぐに白髪が気になる」方は試してみてください。
ヘアマニキュアは「白髪が染まらない」「白髪増える」「パサパサする」とデメリットや良くない声があるけど実際どう?
白髪が染まらない、増えると感じてしまう原因は、ヘアマニキュアには髪の毛内部ではなく表面をコーティングして染めるから。
通常の白髪染めに比べて染まりが浅く、色落ちが早いため「染まらない」「増えた」と感じてしまうことも。
ダメージを抑えて染められますが、キューティクルを剥がす恐れのある成分が配合されているためパサつきを感じる方もいます。
ヘアマニキュアで白髪を染めたい。アッシュグレーやシルバー、ピンクの色味はある?
ヘアマニキュアにも通常の白髪染めのように寒色系や暖色系、ビビットな色味まで選ぶことができます。
白髪には色見本通りに発色するので、好きな色味を選んでみてくださいね。
ヘアマニキュアの色見本の中で人気色は?
ヘアマニキュアでも人気があるのはアッシュ系の色味。
白髪や黒髪と馴染みが良く、白髪を自然にぼかせます。
40代の白髪をヘアマニキュアで染めたいけど、アッシュ系の色味もある?
ヘアマニキュアにはアッシュ系の色味もあります。
ですが明るくする効果はないので、元の髪色が暗いと色味の変化を感じにくいです。
白髪の量や元の髪色、なりたい色味に合わせて美容師さんに相談してみてくださいね。
【まとめ】ダメージが気になる方はヘアマニキュアを続けてみる選択肢も
今回は白髪染めをやめてヘアマニキュアにすると、どんな変化があるのかデメリットも含めて解説いたしました。
ヘアマニキュアは、頭皮と髪の毛の負担や刺激を抑えて染められるので、ダメージやアレルギーが気になる方にもおすすめ。
- 白髪染めによるダメージが気になる方
- ジアミンアレルギー・肌が敏感な方
- 髪にハリコシ・ツヤがほしい方
明るくできないデメリットはあるものの、頻繁に染めてもダメージを感じずツヤのある髪の毛をキープできます。
ヘアマニキュアを続けることでハリコシのあるキレイな髪の毛を目指せるので、気になる方は選択肢の1つとしてぜひ取り入れてみてください。