【ブリーチのダメージをプロが解説】傷まないブリーチは嘘?【プロが解説】
ヘアカラーをしている方は男性・女性問わず数多くいます。
その中でもブリーチ(脱色)をして明るめのヘアカラーを楽しむ方も多いんじゃないでしょうか?
ですが、みなさんブリーチのダメージについてきちんと知っていますか?
ブリーチをしている方やブリーチをこれからしたいと思っている人はブリーチのダメージについてもきちんと知っておくべきだと思います。
もちろん担当さんの知識がしっかりとついていればリスクもしっかりと説明された上で施術してもらえるはずですが、いろんなお客さんからお話しを伺うとどうやらそうじゃないお店もあるようです。
ヘアカラーは髪色で個性を出したりして楽しむことができる反面、ダメージの危険もはらんでいます。
その中でもブリーチのダメージは極めて大きく後々後悔する人もいることも事実です。
今回はそんなブリーチのダメージについてプロが解説していきます。
はじめに言っておきますとブリーチ否定をしているわけではないです。が、透明感のある髪色と引き換えにどれくらいのダメージがあるのかというところについて触れていきます。
ブリーチとは
『そもそもブリーチとは?』というところからお話ししていきます。
ブリーチ(脱色剤)は髪の毛を明るくしたり、染めた髪色をカラーチェンジする時に用いるものでパウダー状のものからクリーム状などの製品があります。
2剤中の過酸化水素にアンモニアなどのアルカリを金剛することにより強い酸化力を得る脱色剤と、過硫酸塩などの過酸化物を混合してさらに強い酸化力で脱色脱染する2つのタイプがあります。
特徴としてはphが高く、髪の毛の損傷が激しく皮膚刺激も注意が必要です。
ブリーチの特徴
ブリーチについてわかったけど普通のカラーと比べてどうなの?って思った方のためにブリーチの特徴についてお話しします。
ブリーチのメリット
- 通常のカラーよりも明るくできる
- 通常のカラーより明るくできることにより多彩な色味の表現もできる
ブリーチをすると外国人風カラーやデザインカラーなど様々なバリエーションのカラーをできるようになります。
通常日本人の髪色はたくさんのメラニン色素が生産されていて黒く見えています。
ブリーチはこのメラニン色素を破壊するパワーが通常のカラーリングよりも強いので明るくできるのです。
また、カラーの色味を表現する色味もメラニン色素がなくなったところからだとしっかりと表現できるのでカラーリングの幅が広がりおしゃれを楽しむことができます。
つまり、ブリーチのメリットは通常のカラーではできないカラーリングを施して視覚的に楽しむことができるというところなのです。
ブリーチのデメリット
- 髪の毛のダメージが激しい
- 頭皮にも負担がかかる
- ストレートやパーマなどとの併用は不可
- 高価格
- 色落ちが早い
ブリーチは髪の毛の色味を楽しむという一番のメリットがありますが、実はデメリットの方が大きいんです。
ブリーチは髪の毛のダメージが激しい
過去にされた方ならおわかりでしょうが、ブリーチのヘアダメージは通常のカラーよりも凄まじく毛髪の損傷が激しいのが特徴です。
ブリーチは頭皮にも負担がかかる
通常の酸化染毛剤と同じようにアンモニアや過酸化水素が含まれていますが、ブリーチには過硫酸塩などの過酸化物が含まれているものもあります。
ブリーチの強い酸化力は頭皮に過度の負担を与える原因にもなり人によってはただれたりもします。
そして、そういった頭皮環境の負担は将来的な抜け毛などのリスクもはらんでいるのです。
ちなみに僕は若い時ブリーチのしすぎで血が出たこともあります。笑
ブリーチをするとストレートやパーマとは併用不可
ブリーチをすると髪の毛のメラニン色素だけでなく栄養分なども巻き込んで破壊していくのでわかりやすく言うと中身がスカスカの状態になります。
その状態ではパーマやストレートパーマといった毛髪の形状を変化させる施術をすることが困難になり、無理にすると毛髪がちぎれる原因にも。
ブリーチは高価格
ブリーチは単純に考えてもカラーを2回〜するので時間も倍以上かかり、その分だけ価格も高価になります。
ブリーチは色落ちが早い
ブリーチは本当に色落ちが早いです。
脱色するメラニン色素が多いということはブリーチヘアの色味はほぼあなたの色素ではなくカラー剤の色味であるということです。
つまり、擬似的に入れてある色素があなたの髪色になるので通常のカラーよりもメラニン色素を多くぬくブリーチは色落ちも早くなります。
>>【ブリーチが色落ちしてきた時の染め直しや無料期間について】プロがアドバイス【対策も】
ブリーチのダメージについて
デメリットでもお伝えしたようにブリーチは髪の毛への負担が相当かかります。
仕組み的には通常のカラーもほぼ同じなので繰り返し染めていくうちにダメージはしていくのですが、ブリーチのダメージとの違いは『どこか?』と言われるとやはりそのパワー(脱色力)にあります。
髪の毛の内側と外側の損傷
髪の毛の外側とは主にキューティクルのことで、髪の毛表面を覆っているバリアをこじ開けて染めるためどちらも傷むのですがパワーの強いブリーチの方がより手触りも悪化します。
そして、髪の毛の内側のタンパク質もメラニン色素と一緒に破壊していきます。
ブリーチは通常のカラーリングよりもメラニン色素以外の栄養分も破壊していくので、内側と外側にダメージさせてしまうのです。
傷まないブリーチについて
最近は、ブリーチサプリやファイバープレックスなど傷まないブリーチが各メーカーから出ておりいろんな美容室もメニュー化しています。
『このお店のブリーチは傷まないんだ』と安心してブリーチをしたあなたに残念なお知らせがあります。
傷まないブリーチも実は傷んでいます。
傷まないブリーチは正直、メーカーや美容室の誇大広告であると感じており正確に表現するならば『はじめのうちは傷みを感じにくいブリーチ』です。
メラニン色素も髪の毛の成分
そもそもな話ですが、メラニン色素も立派な髪の毛の成分ですので破壊したらもちろんダメージします。
傷まないブリーチを使ったとしても明るくなった分同じダメージは髪の毛は傷んでいるということなんです。
傷まないブリーチとは補強材の入ったブリーチのこと
見出しの通りなんですが傷まないブリーチとは、髪の毛を補強する工程を足したブリーチのこと。
髪の毛を補強する成分が入っているため、ブリーチ直後の髪の毛がてろてろになったり特有のきしみを感じにくくはなります。
補強成分が効いているはじめのうちはハリコシも感じるので傷んでいないと感じるでしょうが、時間がたつにつれて補強成分もとれていきじわじわとダメージの実感がわいてくるはずです。
上記でも書いたように色素を抜いたら抜いただけ、変化したら変化しただけのダメージは必ずあります。
ブリーチはよく考えてしよう
あなたが髪の毛を伸ばしていきたかったりパーマなど別の施術をしたい場合はブリーチの使用は控えたほうがいいでしょう。
ブリーチは日本人の髪質ではできない透明感のあるカラーリングができるようになる施術ですが、同時にダメージというデメリットも抱えているのでリスクをしっかりと理解してヘアカラーを楽しんでいただきたいと考えています。
ダメージした髪の毛にはケアは必須なので厳選したシャンプーランキングもご参考ください。