【プロが解説】湯シャンでフケが出る人と治る人の違いとは?
湯シャンでフケが出るというのはおそらく一時的で完璧に湯シャンに移行できたのであればフケは治るはず。
では、なぜ湯シャンでフケが出てくるのか。
これはシャンプーで奪っていた分、皮脂を回復しているため。
湯シャンでは洗いきれず汚れとなって残ってしまったんでしょう。
一時的なものなので湯シャンを継続していれば治りますが………
本当に湯シャンを継続する必要ありますか?
この記事では美容業界に10年以上いる髪のプロが湯シャンとフケの関係について解説します。
湯シャンでフケが治るって聞いたんだけど本当?
ネットで調べていると逆にフケが出てくる人もいるみたいなんだけど……
頭皮の皮脂は洗う前の状態に回復します。
なので今までシャンプーで洗っていたのにいきなり切り替えると回復する皮脂量を洗いきれず頭皮トラブルを引き起こす可能性もあるよ。
また、トリートメントやオイル、スタイリング剤の油性成分を湯シャンでは確実に洗いきれないので湯シャンでフケが出る人はシャンプー以外のヘアケアの見直しも必要。
- シャンプーで皮脂量を奪いすぎていた「乾燥のフケ」の場合は継続で治る
- 油性成分を落とす力がないのでケア用品次第では湯シャン自体がフケの原因になることも考えられる
10年以上美容業界にいる中で湯シャン歴も1年。その後挫折しシャンプー生活に戻った美容業界に10年以上いる髪のプロの私が解説していきます。
湯シャン中でも
ホホバオイルはアリ
湯シャン中は下手にヘアケア用品選びを間違えるとべたつきやかゆみといったトラブルが起こりやすいです。
ナチュラルオーケストラは最も厳しいオーガニック基準をクリアした認定証付きのゴールデンホホバオイル。
湯シャン中のケアとして最適解です。
湯シャンの目的
湯シャンは人によって『節約』だったり『頭皮環境改善』だったりと違うかもしれません。
プロ目線で言うならば、湯シャンの一番の目的は皮脂を取りすぎないこと。
【湯シャンの方法を過去実践していたプロが解説】正しいやり方じゃないと逆効果です
シャンプー剤で皮脂を取りすぎている
ドラッグストアなどで買える安価なシャンプー剤には当然、使用されている成分も安価なものが含まれています。
安価な洗浄成分の代表格はラウレス硫酸Naがよく聞くかと。
市販シャンプーのほとんどの製品がこの成分、もしくは似たような洗浄成分をメインに配合されています。
このラウレス硫酸Naもしくは似たような洗浄成分は高級アルコール系洗浄成分といい泡立ちがよくて大変使いやすいのが特徴なのですが、デメリットとして洗浄力が強すぎるため皮脂を取りすぎてしまうのです。
皮脂を取りすぎてしまうと様々な頭皮トラブルをひきおこす可能性が生じてしまいます。
洗いすぎにより起こる問題と言えば・・
例えばインナードライ!
インナードライとは、皮膚表面は皮脂でベタついているのに、角層の水分量が不足していて乾燥している状態です。一見油っぽい肌に見えるのですが、実は、角層の中(インナー)は水分不足で乾燥(ドライ)していることから「インナードライ」といわれています。
kose|インナードライとは?
「洗いすぎ」により皮脂分泌量がふえている人は実際にかなり多く、湯シャンに切り替えることに成功できれば正常化できるでしょう。
湯シャンの必要性
そもそもシャンプー剤にこだわって選んでいれば湯シャンは必要ないものだと考えています。
なぜなら洗浄成分の良し悪しでシャンプーの評価は概ね決まると思っていますが、頭皮や髪の毛に負担を最小限にすることもできるから。
アミノ酸洗浄成分を使用しているシャンプーなんかはその代表格で頭皮や髪の毛に負担をかけることなく洗うことができます。
むしろ成分によっては頭皮や髪の毛の保湿までしてくれる優れものの成分なんかもあり、できるならばそういったものを使用するほうが〇。
ただ、今までドラッグストアなどで安価なシャンプーを購入していた場合は少し高く感じるかもしれません。
ですが、頭皮環境や髪の毛の綺麗さを考えるならば一度検討してみてもよいのではないでしょうか?
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>破格すぎてスグ終わらないか心配・・
>>【おすすめサロンシャンプーランキング15選】プロが厳選【用途別に紹介】
湯シャンでフケが出る人と出ない人の違い
湯シャンは頭皮環境を整えるための手段であり当然合う人合わない人がいます。
脂性肌の方は湯シャンをすることで大きいぼてっとしたフケが出ることもあります。
頭皮が乾燥している人は湯シャンでフケは出にくい
- パラパラとしたとした細かいフケ
- 頭皮のかゆみ、、、など
頭皮が乾燥していると上記のような症状がみられます。
頭皮が乾燥すると基本的にはかゆみがおきます。
今この記事を書いている僕自身が乾燥肌でして乾燥しやすいのでシャンプーが合わないとすぐに細かいフケが出てくることもあります。
乾燥した頭皮の症状で見られるフケは細かくパラパラとしているのが特徴で頭がかゆくなり掻くとパラパラとおちてくるようなフケです。
こういった症状がみられる場合は湯シャンをして頭皮の皮脂を取りすぎないように注意してあげることで改善が期待できます。
皮脂分泌が多めの人は湯シャンでフケが出る可能性が高い
- シャンプー後でもべたつく
- 髪の毛がぺちゃっとする
- フケが大きい
こういった症状がみられる場合は一般的には皮脂分泌が多めだと考えられます。
このような症状が出てしまう原因として、もともとの体質も考えられますが汚れが落とし切れていない可能性があります。
頭皮について落とし切れない汚れはやがて酸化して過酸化脂質として頭皮に残留しつづけます。
そうすると毛穴づまりを起こし『抜け毛』などの原因にもなりかねないので上記にあてはまる方は湯シャンではなくシャンプー剤でしっかりとおとしてあげることをおすすめします。
【種類別おすすめ】シャンプーを500以上試してきたプロはこう選ぶ【使い分けが美髪の鍵】
【湯シャンは無理にしなくてもいい】逆にフケの原因にも
湯シャンははっきり言うとシャンプーを使って洗う洗髪よりも難易度が高いです。
頭皮は他の部位に比べて数倍乾燥しやすいというデータも出ている敏感な部分。
他の部位が洗う前の状態まで皮脂量が回復するのに数時間なのに対して頭皮はなんと24時間かかるのです。
頭皮の皮脂は洗髪後直ちに分泌を開始し,ほぼ24時間で洗髪前の状態まで回復することから, 頭皮皮脂分泌量は洗髪後24時間でcasual levelに達すると考えることが出来る。
資生堂 ビューティサイエンス研究所|洗髪後の頭皮皮脂分泌量の回復について
このことからも湯シャンで穏やかに洗うことで皮脂分泌量の正常化を行うという意味では適していると考えられます。
が、ほとんどの女性がトリートメントやオイルなどの油性成分を髪につけています。
これらの油性成分は湯シャンでは落とせません。
落とせていない油性成分は酸化汚れ汚れとなりさらなる頭皮トラブルを引き起こすことにもなりかねません。
【結論】間違えれば湯シャン自体がフケの原因になることも考えられる
頭皮環境は人によって全然違います。
お肌や髪質がみんな違うことを考えれば当然ですよね。
ですから湯シャンにも合う人合わない人は必然と出てくるのです。
乾燥しやすい人は湯シャンで皮脂を残して頭皮環境を保つのも一つの手段を考えていただけたらと思います。
反対に脂性肌の人はしっかりと汚れを落として、症状の改善を図ることをお勧めします。
湯シャンは頭皮環境を整える一つの手段であり、湯シャンが絶対いいというわけではにことがわかっていただけたら幸いです。
僕自身は乾燥肌ですが保湿ができるシャンプーをつかっていますし、選択はそれぞれだと思いますがプロ目線ではシャンプーを使って頭皮環境を整える方法をおすすめしています。