【白髪を抜くと増える?】白髪を抜くメリット・デメリット【美容室が解説】
鏡を見たときに白髪を見つけると、つい抜いてしまうという方も多いのではないでしょうか?
「白髪は抜くと増えるの?」とお悩みの方に、真相や白髪を抜くデメリットについて解説します。
- 白髪が抜くと増えるのは嘘
- 白髪を抜くメリットはない
- 白髪を抜くと髪が生えてこない原因に
白髪を抜くことで起こるデメリットや、白髪を見つけた時の対処法を紹介していきます。
- 白髪を抜くと増えるって本当?
- 白髪は抜いた方が良い?
- 抜く以外の対処法は?
白髪を抜くのが習慣化している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
白髪は抜くと増えるのは嘘?化学的な根拠はありません
白髪を抜くと増えるというのは迷信であり、科学的な根拠はありません。
以下のような理由から「白髪を抜いたら増えた・・」と勘違いしている方が多いです。
- 毛穴が歪んでくせ毛になったから
- そもそも白髪が増える時期だから
- 同じ毛穴からまた白髪が生えるから
白髪を抜いた刺激で毛根が傷ついて毛穴が歪むと、次に生えてくる髪がくせ毛になるリスクが高まります。
また一度白髪が生えた毛根はメラノサイトの働きが低下している可能性が高いので、次からもまた白髪が生えてくる確率が高いです。
うねった白髪が生えてくると、髪全体から浮き非常に目立つので、増えたと感じる原因に・・。
そもそも年齢的に白髪が増える時期で、抜かなくても自然に増えていたということも考えられます。
白髪を抜くメリット
白髪を抜くことによる、髪や頭皮へのメリットはありません。
お金や時間がかからず手軽なので、対処法として白髪を抜くことを選ぶ方も多いと思います。
しかし利点は手間がかからないだけであり、悪影響の方が圧倒的に多いです。
白髪を抜くデメリットについて、これから詳しく解説していきます。
白髪を抜くデメリット3つ!白髪抜き続けた結果
白髪を抜くデメリットを3つ解説します。
「抜かない方が良いと聞くけど、具体的にどんなデメリットがあるの?」と気になる方はぜひ読んでみてください。
毛根を傷める
白髪を抜く刺激で、毛根を傷める可能性があります。
- 健康な髪が生えにくくなる
- 炎症し、ふけやかゆみが出る
- 頭皮環境が悪化する
毛根がダメージを受けると、メラノサイトの働きが低下して健康な黒髪が生えにくくなったり、毛穴が歪んでくせ毛になったりします。
メラノサイトの働きは?
黒髪の元となるメラニン色素を生成する
うねりやパサついた髪が増えて、余計に白髪を強調する原因に。
また白髪を抜いた衝撃で毛穴から出血すると、雑菌が入り込むことで頭皮環境が悪化し、ふけやかゆみなどを引き起こしてしまいます。
ヘアサイクルを乱してしまう
白髪を抜くとヘアサイクルを乱し、抜け毛や薄毛の原因になります。
- 髪が成長する
- 3~6年*
*男性:3~5年/女性:4~6年
- 3~6年*
- 成長が止まり毛穴に留まる
- 2~4ヶ月
健康な人の毛髪1本あたりの寿命は約5~6年といわれています。
ヘアサイクルが乱れると5~6年かかるはずの成長期が短くなり、成長途中で抜け落ちてしまうことも。
またうまく成長できないと細く弱々しい髪が増えるので、薄毛の原因にもなります。
白髪を抜くと髪が生えてこない原因になる
白髪を抜き続けると最悪の場合、髪が生えてこなくなることもあります。
一生のうちに髪が生え替わる回数は決まっており、1本につき20~40回です。
白髪を抜いてヘアサイクルが早くなると、生え替わりの回数を使い果たしてしまいます。
「手軽だから」と軽い気持ちで白髪を抜き続けると、本来起こらないはずの髪トラブルの原因になるので要注意です。
白髪を抜く以外の方法とを解説
白髪を抜く以外の対処法を5つ紹介します。
好みの仕上がりや白髪の量によってもおすすめの方法は変わるので、ご自身に最適な対処法を見つけてみてください。
数本の白髪なら根元から切る
白髪が数本しか生えていないなら、ハサミで根元から切る方法がおすすめです。
- 髪を切るのに適したハサミ
- 三面鏡
ハサミは文房具用ではなく、眉毛カット用や枝毛・白髪用のものを使用しましょう。
文房具用は硬いものを切るのに適しているため、髪を傷つけダメージの原因にもなるので注意。
また後頭部の白髪をカットする際には、三面鏡があると失敗しにくいです。
部分染めをする
1度でしっかり白髪を染められるのが、部分染めの特徴です。
部分染めに適した白髪染めは、3タイプがあります。
泡タイプは泡を髪にもみ込むだけで染められるので、セルフの白髪染めが初めての方にもおすすめです。
手で簡単に塗布できるため、見えにくい後頭部の白髪もムラなく染められます。
染毛力を重視する方は、髪への密着力に優れるクリームタイプの白髪染めがぴったりです。
クリームタイプはやや硬めのテクスチャなので、数本だけの白髪も狙って染められるというメリットがあります。
白髪染めカラートリートメントを使う
地肌や髪を労って白髪ケアしたい方におすすめなのが、白髪染めカラートリートメントです。
- ジアミンフリーで低刺激
- 自然な仕上がり
- 同時にヘアケアできる
- 生え際白髪が気になりにくい
白髪染めカラートリートメントは、トリートメントに染料を加えた白髪染めアイテム。
ジアミンフリーで地肌や髪への刺激が少ないため、ジアミンアレルギーの方や敏感肌の方にも選ばれています。
1度の使用では染まりにくいというデメリットはありますが、徐々に色をつけていくので仕上がりはとても自然。
また保湿・補修成分といったトリートメント成分が主なので、白髪ケアと同時にヘアケアできる点もメリットです。
白髪隠しを使う
白髪隠しは「白髪が気になったらすぐカバーしたい」という方におすすめです。
白髪隠しを初めて使う方におすすめなのが、パウダータイプです。
パウダータイプは白髪が気になる部分に、ポンポンと当てるだけなので簡単に使用できます。
ファンデーションタイプやスプレータイプは広範囲に塗りやすいため、白髪の量が多い方に最適。
ちらほら白髪をカバーしたい方は、マスカラタイプやスティックタイプを選びましょう。
白髪ぼかしハイライトをする
白髪でも明るいカラーを楽しみたい方におすすめな、白髪ぼかしハイライト。
- 明るい髪色に仕上がる
- 豊富なカラーが楽しめる
- 生え際白髪が目立ちにくい
白髪ぼかしハイライトとは、髪全体にブリーチで細いハイライトをたくさん入れて白髪を目立たなくさせる施術。
白髪染めはブラックやダークブラウンなど暗い色が中心ですが、白髪ぼかしハイライトは明るく豊富なカラーで染められます。
またハイライトは白髪との境目をぼかすことができるので、生えてきた白髪が目立ちにくいというメリットも。
- グレージュ
- グレー
- ベージュ
- アッシュ系カラー
ブリーチをするので髪へのダメージは大きいですが、白髪を活かしたおしゃれカラーを楽しみたい方は試してみてください。
白髪は切って・隠すだけでなく増やさないための予防も必須
見つけた白髪に対処するだけではなく、白髪を増やさないようにすることも大切です。
加齢や遺伝が要因の白髪は難しいですが、自分の心がけ次第で対策できる白髪もあります。
白髪予防としておすすめな方法を3つ解説しますので、参考にしてみてください。
生活習慣を整える
白髪を増やさないためには、生活習慣を整えることが重要です。
- 栄養を摂取する
- タンパク質・ミネラル、ビタミン類
- 睡眠の質を上げる
- 寝る前のお酒やスマホの使用を控える
- ストレスを溜めない
- 自分なりのストレス発散法を見つける
- 適度な運動をする
- ウォーキング・ストレッチ・筋トレ
タンパク質やミネラルなど、健康な髪に必要な栄養素をバランス良く摂りましょう。
細胞を修復する成長ホルモンを分泌し健康的な髪をつくるためには、質の高い睡眠をとることも重要です。
特に眠り始めの3時間は成長ホルモンが多く分泌されるので、深い睡眠が不可欠。
またストレスや運動不足は血行不良を招き栄養が頭皮に届きにくくなるため、メラノサイトの働きが低下し白髪が増加する原因に。
適度な運動の習慣やストレス解消を習慣化して、血流を良くしましょう。
白髪予防できるシャンプーを使う
マイルドで低刺激な洗浄成分や、白髪ケア成分が入ったシャンプーを選ぶことも白髪予防になります。
- 洗浄成分が優しい
- アミノ酸系・PPT系・ベタイン系
- 白髪ケア成分が入っている
- ヘマチン・メリタンなど
- 保湿・補修成分が入っている
- 加水分解コラーゲン・ヒアルロン酸など
洗浄力が強いと頭皮ダメージにつながるため、マイルドなアミノ酸系洗浄成分のシャンプーがおすすめです。
アミノ酸系の中でもグルタミン酸系とアラニン系は低刺激で保湿力が高いので、頭皮を潤わしながら余分な皮脂汚れのみ洗い流してくれます。
一方脂性肌の方は、適度な洗浄力のあるアスパラギン酸系やタウリン系のアミノ酸系洗浄成分がおすすめです。
アスパラギン酸やタウリンの成分例は?
・アスパラギン酸系
└ラウロイルアスパラギン酸Na
・タウリン系
└ココイルメチルタウリンNa
またメラノサイトの働きを活性化させるヘマチンやメリタン、髪ツヤを増す保湿・補修成分など、配合された成分にもこだわってみましょう。
頭皮マッサージをする
頭皮マッサージにより予防や改善が期待できるのは、血行不良やストレスが原因の白髪です。
- 頭皮が柔らかくなり血行が良くなる
- メラノサイトが活性化する
- メラニン色素が生成される
ストレスで硬くなった頭皮がマッサージで柔らかくなると、血行が促されて頭皮や髪に栄養が届きやすくなります。
黒髪を作るために大事なメラノサイトにも栄養が補給され、メラニン色素の生成を促進。
黒くしなやかな髪が生えやすくなります。
頭皮マッサージのやり方
- 頭皮全体をほぐす
-両手の平でもみほぐす - 首の後ろから頭頂部へ引き上げる
-人差し指・中指・薬指を使う - 頭頂部を指先で押す
-ツボを1カ所3秒押す
爪を立てず、心地よい力加減で行うのがポイントです。
頭皮マッサージの詳しい方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
白髪を抜くに関するよくある質問
白髪を抜くと黒くなるって本当?
白髪は抜いても黒くなりません。
むしろ刺激で毛根が傷つき、頭皮や髪に悪影響を与えます。
白髪を抜くのは、薄毛やくせ毛の原因になるのでやめておきましょう。
白髪は抜いてもまた同じ場所から生えてきますか?
同じ場所から白髪が生える可能性は高いです。
一度白髪が生えた毛根のメラノサイトは、働きが悪くなっていると考えられます。
白髪を200本抜くことができる、話題の白髪抜き専門店について教えて。
東京の赤羽駅近くにある、白髪抜き本舗というお店です。
30分3,980円で、150~200本の白髪を抜いてもらえます。
人にもよりますが、痛くないという声が多いそうです。
後頭部の白髪を抜きたい!対処法を教えて。
後頭部の白髪は、三面鏡やスマホで写真を撮ると自分でも抜きやすいです。
ただ白髪を抜くと、刺激で毛根がダメージを受けて抜け毛や薄毛の原因になるので、おすすめはできません。
白髪は抜くか切るかどっちがいいの?
白髪は根元からハサミで切る方法がおすすめです。
抜くと頭皮環境の悪化や、髪が生えてこなくなる原因になるため控えましょう。
白髪抜きすぎてはげたって聞くけど本当?
本当です。
白髪を抜き続けると、毛根の機能が弱まって髪が生えてこなくなる可能性があります。
白髪を抜くのが楽しい。やめられない原因は何?
白髪を抜くのをやめられない原因として考えられるのは、以下の2つです。
- ストレス発散をしている
- 癖になっている
痛みや刺激により、日常のストレスを紛らわせようとしている可能性があります。
また白髪が減ると気分がスッキリするので、見つけたら抜くという習慣になっているかもしれません。
白髪を抜き続けた結果、どうなる?
白髪を抜き続けると、ヘアサイクルが乱れて薄毛につながります。
最悪の場合、毛根がダメージを受けて死滅し髪の毛が生えてこなくなる恐れも。
また髪だけでなく、頭皮にも負担がかかりフケやかゆみの原因になるので注意しましょう。
若白髪を抜いてしまった・・。問題ないでしょうか?
白髪を抜くと毛根が傷つき、健康な髪が生えにくくなってしまいます。
若白髪に悩む方には、ハサミでカットするか使い続けやすい白髪染めトリートメントを使うのがおすすめです。
白髪を抜くのをやめたほうがいい?抜くとダメな理由は?
白髪を抜くのはやめたほうがいいです。
抜き続けると、以下のような悪影響があります。
- 薄毛になる
- くせ毛になる
- 頭皮環境が悪くなる
毛根が傷ついて薄毛やくせ毛を引き起こしたり、出血して雑菌が毛穴に入り込んだりする恐れも。
頭皮環境が悪化すると、フケやニオイなどのリスクにもなるので注意しましょう。
白髪は抜かずに正しい対処法と白髪対策をすることが大切
白髪を抜くと増えるという科学的根拠はありません。
ただ白髪を抜くと、ヘアサイクルの乱れや毛根ダメージなど頭皮トラブルの原因になるので、抜かずに正しく対処することが大切です。
また、生活習慣を整えたりマイルドなシャンプーを使ったりと、これ以上白髪を増やさないように対策することも重要。
白髪と適切に向き合い、健康な頭皮と髪を維持していきましょう。